東川町複合交流施設せんとぴゅあⅠ(北町一)ギャラリー2で、六人のアーティストによる集合展「語り合う相手としての自然」が開催されている。同展は、自然からの恵みを受け、同時に壊滅的なダメージを与え続ける人間が、いま一度自然と語り合う必要性を感じ企画されたもので、今回が四回目の開催となる。

 同展では、青色カーボン紙に植物の微細な形を造形し光で透過させる、旭川在住の齋藤玄輔の作品のほか、十勝岳連峰を大小のパンチ穴の集合で写真のように精巧に表現した、札幌在住の原井憲二の作品、植物を素材にさまざまな形の立体を制作する、札幌出身の岩谷雪子の作品などが展示されている。作家それぞれが独自の手法で「自然」を表現しており、個性光る作品群が魅力的だ。

 祝日だったこともあり、四月二十九日にはたくさんの人が入れ代わり立ち代わり訪れ、作品に見入っていた。

 同展は入場無料で、二十六日(日)まで開催されている。問い合わせはせんとぴゅあⅠ(TEL 82―2111)まで。(岡本成史)