旭川文学資料館が主催するワークショップ「豆本を造ろう」が七月二十七日、常磐館キッズルームで行われた。同資料館が、十二月二十七日まで開催している「豆本の世界~小さな本の大きな魅力」展の関連イベント。
小学生を含め参加した二十人は、講師の同資料館理事・黒田忠さん(74)の指導のもと、熱心に取り組み一時間ほどで、天地五㌢×左右三・五㌢ほどの宮沢賢治著の『銀河鉄道の夜』の豆本を作り上げた。
豆本の材料は黒田さんが、インターネットからダウンロードした童話を豆本の大きさにカットし、製本に必要なしおりヒモや寒冷紗、見返し紙など一式をキットにして用意。紙ボンドやスティックのりを使って製本した。
細かい作業のため、黒田さんに直接指導を請う参加者や、お互い教え合いながら取り組む姿が見られた。
学校の図書館司書を務める松村知子さん(54)は「豆本を作って、子どもたちに見せてあげたいと思い参加しました。とても参考になりました」と喜んでいた。(佐久間和久)