市内の土木・建設業者らでつくる旭川除排雪業者ネットワーク協議会(小谷昇会長)の安全大会が十三日、大雪クリスタルホール(神楽三ノ七)大会議室で開かれた。
 会の冒頭、小谷会長が「昨年は、十二月にまとまった降雪があり、年末から一月末にかけて集中的な作業になった。除雪センター職員や各企業の皆さんには疲労があったと思うが、日々の安全に対する意識によって、大きな事故はなかった。今年の降雪は平年並みか多いと予想されている。近年は、天候の急変や集中的な降雪の可能性があり予断を許さないため、行政、市民、企業が一体となって、今年度の雪対策を進めていく。また、安全第一ではあるが、皆さんの健康も大事。健康管理に十分気を付けて、この冬を乗り切ってください」と語った。

 続いて、来賓のあいさつで、今津寛介市長が「最近は、道道の除雪が市の作業とのタイミングが合わないので改善してほしいという意見があるため、国・道と結んでいる連携協定の中で声をあげていきたい。今年の冬も皆様と連携して、除排雪作業の先に、市民の笑顔があると信じて、取り組みを進めていきたい」と述べた。

 その後に行われた講話では、市土木部土木事業所の今井謙一副所長が、除排雪作業中の事故について、「全体の八割が一般車両側の過失による事故。中でも除雪車が右折する際に、一般車両が後方から無理に追い越そうとして接触するケースが最も多い」と説明。さらに、作業終了後の除雪車が、視界不良の中、国道を横断しようとして事故になった例を挙げて「時速六十㌔の車が百㍍進むのに六秒しかなく、視界不良の時に左右を確認しても、無理なく横断できるかどうかは疑問。除排雪作業終了後は、一度外に出て少しでも休憩する、視界不良の時は移動しないなど、個々人で体調管理をして、無理な運転をしないように心がけていただきたい」と話した。

 北星・江丹別地区除雪センターの加藤勇二センター長による安全宣言の後、くりの木幼稚園の千代陽斗くん(5)が、「体に気を付けて、除雪の仕事を頑張って下さい」と、事業者らに安全運転のお願いをして会を終えた。(東寛樹)