小熊秀雄賞市民実行委員会が三十日(土)午後二時から、同会の立ち上げに尽力した石川郁夫さん(今年六月死去)の追悼の集いを開きます。会場は、まちなかぶんか小屋(七ノ七・買物公園)です。

 「その人と作品を語る集い」と銘打って、第一部では、小説や評論など多彩な文筆活動を展開した石川さんの足跡を振り返り、第二部では石川さんと親交が深かった友人や文学仲間が氏との思い出を語ります。

 石川さんは一九三七年(昭和十二年)、宗谷管内礼文島船泊生まれ。利尻島と稚内市で少年時代を過ごします。旭川東高から道学芸大学旭川分校(現道教育大旭川校)に進み、卒業後は旭川市内で中学校の国語教師として長く教壇に立ちました。その間、同人誌「文芸北国」を主宰、同人誌「愚神群」「VITA」に作品を発表、同人誌「PETANU(ペタヌウ)」の編集人を務めました。評論「佐藤喜一 記録への傾斜・内的表白の封印」で第五十二回北海道新聞文学賞佳作。小説の代表作として「隆司の夏」「地平を抱く」などがあります。

 参加費は七百円(市民の会会員は五百円)、高校生以下は無料。申し込みは不要。直接会場へ。

 問い合わせは、あさひかわ新聞内の事務局(TEL 27―1577)へ。