岡山県アパレル工業組合と倉敷ファッションセンターの主催で年に一度行われる「ジーンズソムリエ」の資格試験に、菅井謙敬さん(スガイランドリー社長)が合格し、市内で唯一のジーンズソムリエが誕生した。

 ジーンズソムリエは、ジーンズに関する深い知識を有し、その魅力や価値を正しく伝えられるプロフェッショナルな人材を育成するため、二〇一三年、同組合と同センターが設立した資格。試験は、ジーンズの歴史や素材、製法、流通など、幅広い知識を問うもので、現在の資格取得者は全国で延べ三千八百三十人。北海道には二十二人のジーンズソムリエがいる。

 今年の試験は九月十一日に岡山県倉敷市の他、東京など全国五会場で行われた。十月に合格発表があり、初めて挑戦した菅井さんは見事に合格。今月二十一日に倉敷市で行われた認定式に出席した。

 ジーンズソムリエに認定された菅井さんは「当社ではクリーニングサービスの他に、二二年からインディゴ染めや黒染めといった『染め直し』サービスを始めました。以降、繊維工業をはじめとするジーンズの加工や製造に触れ、岡山の加工業者との交流も増えていきました。そこで得た知識を深める学びが出来たと思っています。ジーンズは、フィジカルでプリミティブでフェティッシュです。カジュアル衣料品の領域から、今ではドレス仕立てやビジネスウェアとしても着られるなど多様性に満ちた魅力ある衣料品となりました。ジーンズの魅力を旭川からも発信するお手伝いが出来たらと思います」と笑顔で話した。(工藤森)