地域の古材を使って棚を作るワークショップが十三日、いちにちじゅうあさごはんcafe sunao(常盤通一、道北経済センター一階)で開かれた。
同店が今年八~九月に行ったクラウドファンディングのプロジェクトの一つ。当麻町伊香牛の森で「IKAUSI CLASS」を運営する、家具職人で木育マイスターの原弘治さんのサポートのもと、全三回の予定で行われる。
ワークショップに使われる古材は、大正時代から常盤地区にあった「藤屋質店」の蔵で使われていたもの。二〇二一年に蔵が解体される際、同地区の住民が一部の木材をもらい受け、保管していたという。
初回となるこの日は、古材のカンナがけを実施。約二十五人の参加者は、同店のコーヒーや紅茶を飲みながら、原さんからカンナの使い方や木の見方を教えてもらったり、古材や常盤の歴史について話をしたりして時間を過ごした。木の板を見た原さんが「当時の樹齢で百五十年ぐらいの木を使っている」と話すと、参加者からは驚きの声があがり、カンナで削った木の香りをかぎながら、「この古材の樹種は何か」という話で盛り上がった。
同店の店主・谷越亜紀さんは「大正時代から常盤にあった質蔵の木が、形を変えて、また同じ地域のお店の棚になるんだと思うとワクワクします。棚ができ上がったら、旭川や近郊の素敵なモノを紹介するスペースにしたり、一部を併設している書店の本棚として活用したい」と、思いを語る。
次回は十二月一日(日)に、棚にするためのボックスの組み立てと塗装をする予定。定員は十人。参加を希望する人は、同店のインスタグラムで共有される専用フォームから申し込みを。
問い合わせは、同店SNSのダイレクトメッセージで。(東寛樹)