旭川農業高校(永山町十四)の水稲班の生徒が、十四、十五日の両日、髙砂酒造(市内宮下通十七)を訪れ酒造り体験作業を行った。旭農高が同蔵や市内協力企業と進めている日本酒醸造プロジェクトの一環。
旭農高の生徒が酒米の栽培から収穫、酒の製造、製品化までを実際の作業を経験しながら学んでいくというプロジェクトで、今年で四回目。四月から同蔵をはじめ、地元企業の協力のもとで進められてきた。九月には、プロジェクト活動に大きな花が咲くようにと、古字で「笑」と同義で使われた「咲」の字を使うことで飲んだ人に「ほほえみ」が広がるようにという二つの願いを込めて「ほほ咲2025」と命名した。
今回行われた酒造り体験作業では、杜氏の森本良久さん(55)から工程の説明を受けながら蔵内を見学。通常は蔵人でも一部の人しか入ることができない麹室や、仕込み中のタンクが並ぶ部屋などを見て回った。
実際に同蔵で仕込み中のタンクの中の醪(もろみ)を混ぜる「櫂(かい)入れ」作業を体験した三年・澁谷くららさんは「去年はインフルエンザにかかってしまい参加出来なかったので楽しみにしていました。タンクの奥に櫂を入れるほど重たくなり、非常に力が必要な作業でした」と話していた。
プロジェクトは今後、二月上旬にラベル貼り、下旬には完成発表会を予定している。(工藤森)