道立旭川美術館(常磐公園)で、「オプ・アート展」が開かれている。

 オプ・アートとは、さまざまな線や色を組み合わせることによって、ゆらゆら、ぐるぐるした動きや、でこぼこした立体感、チカチカした明滅、そこにあるはずのない色を感じさせるなど、さまざまな目の錯覚(=錯視)を起こさせるアートのこと。一九六〇年代から七〇年代にかけて流行した表現で、当時隆盛した「ポップアート」になぞらえ、そう呼ばれるようになったという。オプはオプティカル(=光学的な)の略。

 同展では、道立近代美術館のコレクションを中心に、六十点あまりの作品を展示。その中には、オプ・アートには分類されないものの、直線による構成で視覚的効果を追求した旭川出身の山口正城の作品も含まれている。

 大きな特徴は、学芸員による専門的な解説に加え、子ども向けのやさしい解説が併設されていること。科学的な視点からも楽しめる工夫がなされており、子どもから大人まで、年代を問わず気軽に観賞することができる。また、市科学館「サイパル」の協力により、四点の作品が出張展示され、錯視を体感できるコーナーが設けられている。

 同館学芸員の寺地亜衣さんは、「作品について話がはずむので、親子で楽しめる企画です。何度見ても違った見方ができるのも面白いです」と、同展の楽しみ方を提案する。親子連れの来館者が多く、サイパルをよく訪れる人たちも来てくれるという。

 なお同展に関連し、三十一日(金)と三月八日(土)の午後二時から、オプ・アートが生まれた背景などについて解説する美術トーク「オプ・アートって何?」が同館講堂で開かれる。講師は学芸員の寺地さんで、各回定員五十人、申し込みは不要(先着順)。

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 第二展示室では「追悼 彫刻家・板津邦夫」展が開催されている。二〇二三年に亡くなった彫刻家の板津邦夫は、長く旭川を拠点に北海道の抽象彫刻を牽引してきた。同展では、同館が所蔵する三十九点の作品中、二十四点を展示し、創作の軌跡をたどる。

 北海道教育大旭川校での勤務を機に、木を素材にした作品を作り始めた板津は、具象・抽象の垣根を越えた自由な表現へと作風を変えていった。

 抽象彫刻では、人体や自然を題材にした、垂直・水平方向に広がる作品が多いのが印象的。「形の面白さだけでも楽しんでいただける展示会です」と、同館学芸員の津田しおりさんは来館を呼びかける。

 いずれも、三月十六日(日)までの開催。観覧料は、オプ・アート展が一般八百円、高大生五百円、小中学生三百円、板津邦夫展は一般二百六十円、高大生百五十円、六十五歳以上、中学生以下は無料。障がい者手帳を持つ人はどちらも無料。問い合わせは同館(TEL 25―2577)まで。(岡本成史)