十五日(土)、十六日(日)の両日、まちなかぶんか小屋(七条買物公園)で、ドキュメンタリー映画の上映会が行われます。まちなかぶんか小屋映画部会の主催。
同会による映画上映会は、約一年三カ月ぶり。今回は特集「骨と巡る」と題して、人が生きていた証としての「骨」をテーマに三作品を上映します。上映作品は、『とりもどす―囚われのアイヌ遺骨―』(二〇一九年、日本、百分)『笹の墓標 第一章 朱鞠内』(二〇一三年、日本、百十四分)『骨を掘る男』(二〇二四年、日本・フランス、百十五分)です。
『とりもどす―囚われのアイヌ遺骨―』は、日本人学者によるアイヌの遺骨盗掘問題に関するドキュメンタリー。二〇一二年から遺骨を保有する北海道大学を相手に提訴し、返還と賠償を求めてきた小川隆吉さんらの活動を追います。
『笹の墓標』は、戦時中の強制連行、強制労働の犠牲者たちの遺骨発掘(一九九七年・朱鞠内)からはじまる「東アジア共同ワークショップ」に関わった日本、韓国、在日韓国・朝鮮人の若者たちを、十五年の長きにわたり追った作品。今回は全五章中の第一章「朱鞠内」を上映します。
『骨を掘る男』は、第二次世界大戦終盤の激烈な「沖縄戦」で犠牲になった人たちの遺骨を、四十年以上にわたり収集し続けた具志堅隆松さんを追ったドキュメンタリー。彼が「行動的慰霊」と呼ぶその行為を映し出しながら、同時に、現在進められている辺野古新基地造成にも疑問を投げかける内容となっています。
各作品の上映日、上映時間は、左の別表で確認してください。
同会の竹田郁さんは、「じぶんたちの足元から平和を考えるきっかけになれば」と広く来場を呼びかけています。
前売りチケットは、各回千二百円(当日千四百円)、会員・学生は二百円引き。まちなかぶんか小屋、こども冨貴堂、ジュンク堂書店旭川店で扱っています。三作品を三千三百円で鑑賞できる「3本セット券」も三十枚限定で発売します。座席数が少ないため(約二十五席)、予約をキャンセルする場合は主催者に連絡してください。
予約・問い合わせは、まちなかぶんか小屋(TEL・FAX 23―2801、メールbunkagoya@sky.plala.or.jp)へ。右のQRコードからも予約可能です。