詩人の佐川亜紀さんの講演会が十三日(日)午後二時から、まちなかぶんか小屋(七条買物公園)で開かれる。小熊秀雄賞市民実行委員会(橋爪弘敬会長)の主催。

 佐川さんは一九五四年、東京都生まれ。横浜国立大学教育学部卒。一九九一年、詩集『死者を再び孕む夢』で第二十五回小熊秀雄賞を受賞。二〇〇五年、森田進共著『在日コリアン詩選集』で第三十回地球賞受賞。一五年の第四十一回小熊秀雄賞から、最終選考委員を務めている。

 日韓の詩集の翻訳、研究者としても活躍する佐川さんが「ノーベル賞作家ハン・ガンと小熊秀雄に通ずるもの」と題して話す。

 韓国の作家ハン・ガンは二四年、アジア出身の女性として初めてノーベル文学賞を受賞した。代表作に〇七年に発表された小説『菜食主義者』がある。ある日、突然肉食を拒否するようになった女性の行動をきっかけに、家族の葛藤や、精神が崩れていく主人公の姿を描いた小説。

 小熊の長編叙事詩『長長秋夜(ぢゃんちゃんちゅうや)』は、「朝鮮よ泣くな、老婆(ロッパ)よ泣くな、処女(チョニョ)よ泣くな、洗濯台(マンチジル)に笑われるぞ。トクタラ、トクタラ」で始まる。日本の植民地となった朝鮮の民衆の怒りや悲しみや、そして民族的矜恃が小熊特有のユーモアを秘めて語られる代表作の一つだ。

 小説のほかに詩作もあるハン・ガンと小熊秀雄の共通性とは。韓国の詩人たちと深い親交をもつ佐川さんが、たっぷりと語る。

 参加費は七百円(市民実行委の会員は五百円)。申し込みは、市民実行委事務局のあさひかわ新聞(TEL 27―1577)へ。