市は二十三日から、市民税課税世帯で、帯状疱疹ワクチンの接種を希望する人の自己負担額を減額する。

 帯状疱疹ワクチンは今年四月一日から、予防接種法に基づき、高齢者などに対する定期接種が実施されている。対象者は、接種当日に市に住民登録されている人で、①二〇二五年度に六十五歳になる人、②接種当日、六十歳以上六十五歳未満で、ヒト免疫不全ウイルスによる免疫の機能に障がいを有する人(障害等級一級相当の人)、③経過措置の対象として、二五年度に七十歳、七十五歳、八十歳、八十五歳、九十歳、九十五歳、百歳になる人(二五年度に限り百一歳以上の人も対象)のいずれかに該当し、過去に同ワクチンの接種を完了していない人。①、③の対象者には五月下旬頃に接種券が送付される。

 二十三日以降の自己負担額は、生ワクチン(ビケン)が四千八百六十円から四千四百円に(四百六十円減額)、組み換え(不活化)ワクチン(シングリックス)が一万八千六十円から一万千円に(七千六十円減額)となる。四月一日から五月二十二日までに定期接種として接種済みで、自己負担額を支払っている人には後日、差額分が補助される。

 なお、今回の自己負担分の減額に必要な予算(四千三十四万円)を盛りこんだ一般会計補正予算を審議する予定だった市議会第三回臨時議会が開会を予定していた十四日に開かれなかったため、市は十六日、同予算を専決処分した。(東寛樹)