「スーパージジ七十歳」、四人の孫と二人の息子夫婦、妻と一緒に三段山登頂100回記念の山スキー――。市内豊岡で設計事務所を自営する勝浦達也さん(70)が連休中の四日、十勝連峰の三段山(一七四八㍍)に登頂百回目の記念登山を行った。
山スキーで登頂するという記念登山には、妻(71)や二人の息子夫婦、そして一歳から中学生までの孫四人が同行した。頂上で、「スーパージジ70歳 春山スキー 三段山登頂100回記念」の横断幕を掲げて記念撮影、トトロの雪像をつくって、みんなでお祝いした。
勝浦さんは高校入学後、山岳部で活動した。二〇〇六年四月、五十一歳のときに初めて山スキーで三段山に登った。登頂後、頂上から一気にふもとまで滑り降りる魅力に取りつかれた。春以来、毎年三月から雪が解ける五月まで、多い時は毎週、少なくても月に二回は出かけるように。天候悪化のため途中で下山することもあり、十九年かけて、ついに山頂に百回、立つことに。
登頂百回の記念登山の日は、旭川を出るときに小雨が降ったりして、あまり良い空模様ではなかった。山に登り始めると雨が雪に変わった。それでも風がなかったから、次男の子の、もう少しで二歳になる双子ちゃんも、お父さんと叔父さんの背中におんぶされて頂上まで登った。
四、五年前から山行を共にするようになった、昔の劇団仲間、美容師の志田陽一さん(75)が記念写真のシャッターを押した。志田さんは「大人数で、おぶられた子が泣いたりして、とても賑やかな、楽しい山行でした」と笑顔で振り返った。
百回記念登山のあとも、勝浦さんの三段山通いは続いている。「二百回登れるか、挑戦しようと思っています」とスーパージジ。ますます意気盛んだ――。(工藤稔)