子どもたちの居場所作り事業などを行う「親育て・子育て支援 ともにこ」(川端四ノ八)で五月十七日、ガレージセールが行われた。近所に住む親子連れなど、三十人以上の人が集まった。
「ともにこ」は、幼稚園教諭、保育士の経歴や社会福祉士の資格を持つ千葉晶子さん(49)が、昨年四月から始めた自主事業。広い自宅を活用した居場所事業の利用者を募りつつ、もの作りワークショップや、ガレージセールなどのイベントを定期的に開催している。特技を持つ高齢者など、地域の人的資源を積極的に活用し、単なる子育て支援にとどまらない地域共生社会を目指す活動が特徴的だ。
この日は、ビーズアクセサリーやモール人形作りのワークショップのほか、綿菓子やジュース、焼き鳥などの販売も行った。
近くに住む小松孝志さん(71)は、趣味で覚えた手品を子どもたちの前で披露。一部タネ明かしもしながら、集まった子どもたちを楽しませた。「もともと孫相手に始めた趣味が高じ、近くのお店のスペースを借りて子どもたちを相手にやっていたら、千葉さんにスカウトされました。子どもたちの笑顔を見るのはうれしいですし、気持ちも若返ります」と微笑む。
千葉さんは、「今後、人数が増えていったら、今スタッフとして関わっている人たちにイベントの運営を任せていきたいですね」と話す。町内会活動が下火になる中、こうした個人での活動が、地域の活性化に一役買っていると言えそうだ。(岡本成史)