「ASAHIKAWA DESIGN WEEK(あさひかわデザインウィーク・ADW)2025」が、二十一日(土)から二十九日(日)までの九日間、北彩都ガーデンや買物公園、旭川デザインセンター、市内・近郊の各メーカー・工房などを会場に開かれる。あさひかわデザインウィーク実行委員会(森俊一実行委員長)の主催。

 旭川家具の見本市としてスタートしたADWは今年で十回目。二〇二二年には、家具産業に加え、建築、機械金属、食文化など多様な分野が参加するデザインイベントへと形を変えた。節目となる今回のタイミングで、シンボルマークやロゴタイプを刷新し、これまでの歩みを大切にしながら、さらなる進化を目指す。

 今年のテーマは「Life with 」。「デザインは、私たちの暮らしをもっと心地よくしてくれるもの」という考えのもと、日常にある身近なデザインを認識したり、理解を深めたりできる企画が多数、用意されている。

 今年、新たに実行委員長に就いた森さんは「人々が心地よさや幸せを感じるとき、そこにはデザインがあり、一人ひとりの心が豊かになることで、まち全体も豊かになっていくと思います。多くの方に気軽に参加していただき、身近な『デザイン』に触れてもらいたい。そして、理由はわからなくても『なんかいいね』という感覚にたくさん出合えるイベントにしていけたら」と語る。

 以下、日程の前半に開催されるイベントの一部を紹介する。
あさいち(21、22日)

 北彩都ガーデン(宮前二ノ一)で開催される「あさいち」は、市が進めている「フードフォレストあさひかわ」構想の一環で行う「朝のあさひかわ」プロジェクトの実証実験を兼ねた取り組み。初開催となる昨年は、二日間で延べ約七千人が来場した。

 会場では、食材にこだわったフードやドリンクに加え、木製のキッチン道具やカトラリー、生花などを販売。そのほか、おむすびやコーヒードリップなどの各種ワークショップも行われる。鏡池沿いにはロングテーブルが置かれ、気持ちの良い自然の中で食事や会話を楽しむなど、豊かな朝の時間を過ごすことができる。

 時間は両日ともに、午前七時~正午。

まちなかキャンパス(21、22日)

 高校生や大学生らが出展者となり、SDGs(持続可能な開発目標)やデザイン、まちづくりについて、来場する子どもたちと学び合うイベント「まちなかキャンパス」。

 今年は、市内の十一高校や高専、大学、団体、企業など計三十五団体が参加。学生・生徒らが日頃の探求学習で得た学びの内容を、ポスター展示やワークショップに落とし込み表現するほか、初参加の団体・企業によるプログラムなども加わり、さらに多様化した六十六のブースが、宮下通から七条緑道までの買物公園に並ぶ。

 時間は、二十一日が午前十時~午後四時、二十二日が午前九時~午後四時。

THE TALK(vol ・1/22日)

 アートディレクター・グラフィックデザイナーの木住野彰悟さん(グラフィックデザイン事務所6D代表)と、旭川市CDPの石川俊祐さん(KESIKI代表取締役CDO)らを招き、「『Life with Design System』旭川から始まる、まちのデザイン革命」をテーマに語るトークイベント。

 デザインは、市民の暮らしや地域の個性を支える “しくみ” そのものであり、全国に先駆けて旭川で始まる挑戦が、どんな未来を描くのか。これからのまちづくりのヒントを、デザインの専門家と市民が一緒に考える。

 参加無料。時間は午後四時半~同六時半。会場はハルニレポッポ(旭神三ノ二)で、定員百人。参加を希望する人は、左のQRコードから申し込みを。

 ADW期間中に開催される各種イベントの情報は、公式ホームページ(https://adwhokkaido.com/)などで確認できる。
 問い合わせは事務局(TEL 74―3355)へ。(東寛樹)