左手のピアニスト智内威雄さんの演奏・トークイベント「心に響く命の音」が十五日(土)午後六時半から、市公会堂(常磐公園)で開かれます。旭川子ども劇場の主催。

 智内さんは、東京音楽大学、ハノーファー音楽大学を卒業。留学中にグリーグ国際コンクール、マルサラ国際コンクールに入賞受賞しましたが、右手に局所性ジストニアを発症し、右手が使えなくなりました。二〇〇三年に戦後の傷痍軍人が発展させたといわれている「左手のためのピアノ曲」と出会い、その分野の復刻普及を目指し「左手のピアニスト」として活動。一六年に神戸アートアワード大賞などを受賞したほか、一八年には世界初となる左手のピアノ国際コンクールを主催し、注目を集めています。

 今回の演奏会では、困難な状況でも夢を追い続けることの大切さを語るとともに、両手での演奏とは異なる魅力のある、左手での演奏を披露します。

 旭川子ども劇場の会員向けの例会として企画されましたが、より多くの人に楽しんでもらいたいという同会の思いから、会員以外の人も一般券(三千五百円)で鑑賞できます。開場は午後六時、上演時間は九十分です。

 また、旭川子ども劇場は、会員を募集しています。入会金は一人三百円、月会費は千百円、三歳未満は無料。会員は、会費で公演を楽しめます。

 入会後は原則、数カ月間在籍して同会の活動を体験します。同会は、例会活動のほかに、地域の子どもたちとその親が、分け隔てなく遊ぶ企画も実施。地域の人々が日常的に声を掛け合えるような関係づくりに取り組んでいます。

 問い合わせは、旭川子ども劇場(TEL 62―8566)まで。右記QRコードのインスタグラムのDMでも受け付けています。