同人誌「PETANU(ぺたぬぅ)」の三十七号=写真=がこのほど刊行された。

 「ぺたぬぅ」はアイヌ語で「合流点、分岐点」の意味。二〇〇三年、個人誌として発刊し、十四号から同人誌の形態になった。

 同人は、旭川在住者を中心に十一人。代表は岡田雅勝・旭川医大名誉教授。編集人は冬木美智子さん。

 創作は、成田福裕の「星屑に舟をうかべて」、末松典明の八十四㌻の大作「バルト スカイ」。

 六十㌻に及ぶ岡田雅勝の「カント」は、自身が決定稿と言うライフワークの論考。

 詩は、日野あかねの「八番目」、中澤清の「小春」、森夏生の「新しい人/友へ」、こうむらちさとの「破顔/余生には」、冬木美智子の「白杖/介助人/鱗粉」、吹雪玄明の「遠く来て 九/戻れば恥谷/問フ勿レ」。

 随筆は、田口昭子の「二人三脚―宿六との20年」、里弥夢美の「父の事―感謝を込めて」。
 表紙は画家・高橋三加子の絵。A5判、二百十四㌻。定価八百八十円(税込み)。こども冨貴堂、ジュンク堂書店旭川店、コーチャンフォー旭川店で販売している。(文中敬・佐久間和久)