「旭川の歴史的建物の保存を考える会」(軽部望会長)が選ぶ第二十九回建築賞に「旧本間邸」(市内二ノ四)が選ばれた。
旧本間邸は一九三二年、当時旭川で最大の建設会社だった西村組の代表(西村玉吉氏)の甥・西村稔氏によって建築された木造二階建ての建物。その十年後、「伝説の興行師」として知られる本間興業の本間誠一氏が、故郷から両親を迎え入れるための住まいとして買い取った。両親亡きあとは、書道の教師だった父親の後添いとなる貞子夫人が書道教室を開き、娘と共に二〇〇三年頃まで過ごした。以降は、周辺の土地所有者である道北バスが所有し、遠距離バス運営各社の仮眠室、休憩所として現在も使用している。
外観は、大正末から昭和初期に多く見られた擬洋風の和洋折衷様式で、極端に尖った屋根形状が最大の特徴。適切な軒の出と垂直積雪荷重をゼロにできる六十度の急勾配が、建物に掛かる負担を少なくし、雪の多い旭川でも九十四年の間、大きな修繕もなく維持できたことは奇跡的であり、寒地での建築事例として評価が高い。
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