画像 十五丁目銀座商店街にある空き店舗で飲食店やバーなどを創業することを視野に、心構えや資金計画を学ぶ講座が三十一日午後六時から開かれます。旭川銀座商店街振興組合(林喜代次理事長)の主催。

 「ライブハウスで創業塾」と銘打ったこの講座で講師役を務めるのは、ライブハウスカフェバー「gooD楽」(三ノ十四越智ビル二階)のマスター、日下功さんです。

 日下さんは以前、市内十条通二十丁目で喫茶店「アビーロード」を十三年間にわたって開いていました。経営は順調でしたが、賃借していた客用の駐車場が地主の都合で継続使用出来なくなったことから閉店しました。

 もともと音楽、特にバンド演奏が好きだった日下さんは「今度は、音楽を通じてお客さんを元気づけることのできる店をやろう」と思い立ち、平成十七年十二月、バンド演奏を来店客同士で楽しみ合える店「gooD楽」をオープンしました。

 「gooD楽」の店内では毎夜、音楽好きの仲間たちがオールディーズやGS、フォークの演奏に興じ、時には観客の側に回ったりしながら、明るいお酒を楽しんでいます。開店から約二年を経てライブの内容が充実し、演奏を聞きに訪れる客も増えました。

 「自分の思った通りにはならないのが商売というもの。開業前の下準備も大事ですが、肝心なのは自分の好きな仕事のために、どれだけ苦境に耐えられるかです」と話す日下さん。古くからの商店街では「新参者」の日下さんは、地域に溶け込む努力を続けながら十五丁目という「まち」に新しい息吹を生み出そうとしています。そんな姿勢に開業のための勇気をもらえる講座になりそうです。講座の中ではギターセッションも予定しています。

 受講料は無料ですが、コーヒー(四百円)などワンドリンクを注文してください。定員は先着二十人です。申し込みは旭川銀座商店街事務局(電話23―1210)へ。