img今春、定年を迎えた旭川大学の出羽寛教授の最終講義を聴く集いが二十五日夜、市勤労者福祉会館で開かれた。

大学での研究・教育の一方で、嵐山ビジターセンターや突哨山と身近な自然を考える会の代表を務めるなど、自然の保全や活用についての分野で市民とともに積極的な運動を続けてきた出羽教授の最後の講義とあって、会場には年齢や職業も様々な百三十人を超える市民が集まった。

「ネズミ・コウモリと、緑のことと、仲間たちと」と題して行われた講演で、出羽教授は、「生まれ故郷の旭川に戻って、何か面白いことをやりたいと思った」と、旭川大学に職を得た三十年前を振り返りながら、「川を緑の廻廊として市街地に野生動物を呼び込みたい」と今後の活動に対する抱負を話した。

講演の後、ご苦労さん会も開かれ、活動を共にした仲間たちと酒を酌み交わしながらの話に花が咲いた。