東川町在住の写真愛好家、中野實さん(76)の写真展「留萌本線の旅―今日なくなる増毛駅」が十二月十二日(月)まで、東川町文化ギャラリー(東町一ノ十九)で開かれています。

 留萌本線(深川―増毛、六十六・八㌔)の駅舎を中心に撮影した写真展です。同線の留萌―増毛間は十二月四日の運行を最後に廃止されます。その他の区間もJR北海道が廃止・バス転換したい意向を示しています。

 中野さんはこれまで根室本線、宗谷本線の駅舎などを撮影し、昨年は石北本線の写真展を同会場で開催しています。今展について「留萌本線に乗車して五往復したほか、自家用車でも三回出掛けて撮影を重ねました。道内の路線が次々となくなって行くのを、わびしく思いながら開く写真展です」と話しています。

 留萌本線の駅舎や列車、また廃線を惜しむ鉄道ファンやカメラマンの姿など、B2サイズ(五百十五㍉×七百二十八㍉)八十六点、A1サイズ(五百九十四㍉×八百四十㍉)四点、計九十点の写真を出展しています。

 入場料は東川町民が百円、町外は二百円。問い合わせは東川町文化ギャラリー(TEL82―4700)へ。

弦楽5重奏と合唱  ギャラリーコンサート

 留萌―増毛間の最終運行日である十二月四日(日)の午後二時から、同会場でギャラリーコンサートが行われます。

 出演するアンサンブル東川は、東川町と旭川市に在住する弦楽奏者で編成。当日のプログラムは▽モーツァルト「セレナーデ ト長調KV525 第一楽章」▽パッヘルベル「カノン」▽シューベルト「ピアノ五重奏曲『鱒』第四楽章 主題と変奏」を予定しています。

 また東川町を中心に活動する「童謡・唱歌の会」(会員数三十人)が▽汽車▽汽車ポッポ▽夜汽車▽カエルの歌、を歌います。コンサートの後半では参加者と一緒に▽ベートーベン「第九交響曲 喜びの歌」▽ふるさと、を歌う予定です。

 アンサンブル東川でコントラバスを担当している藤田尚量さん(79)は「鉄道にちなんだ歌をはじめ、合唱の『カエルの歌』と弦楽奏の『カノン(輪唱)』を関連させて演奏します。ぜひ気軽に来場ください」と話しています。

 問い合わせは東川町文化ギャラリーへ。