旭川デンマーク協会(会長・大矢二郎東海大学名誉教授)の設立三十周年記念研修旅行(五月十一~十九日)、スウェーデン・デンマーク紀行のつづき。
「世界一美しい美術館」と評されるルイジアナ美術館のカフェは、これまた「世界一のミュージアムカフェ」と呼ばれているらしい。東海大学旭川キャンパスで学び、今や世界レベルの建築家として活躍している田根剛さんの個展を観た一行十人は、そのカフェレストランで夕食をとった。午前四時過ぎに起床して、あたふたと電車に乗り、国境を越えてデンマークに入国して…。正直、おじさんは、ヘトヘト。いま、食事時の写真を見ると、「こんなモノ食べたかな…」と記憶がぼんやり。ただ、焼きたてなのか、パンが温かかったのを憶えている。あと、バターが美味しかったのを。庭には白と黒の、大きなキューブのような彫刻作品があったなぁ…。
帰りは最寄りの駅まで、住宅街の中の道を歩いた。木造の三角屋根の建物に赤レンガの煙突が立つ、かわいい住宅が並んでいる。庭の緑が美しい、豊かな北欧の暮らしを表徴するような街並みだった。「世界一美しい美術館」というのは、この美術館がある街全体、そこで暮らす人たちも含めて、ぜーんぶを指しているんだろうな、そんな気がした。
翌日は、自由行動。朝から雨だった。気温は十度C前後か。寒い。大矢先生は、前日ルイジアナ美術館で一緒に夕食をとった、女性アーティストの個展を観に行くということで出かけた。その後、コペンハーゲンの市庁舎の見学に向かうらしい。さて、雨の中、傘も持たないで、一人でどうするか。日本を発つ前に、旅慣れた友人夫婦に教えてもらったグーグルマップを駆使して、ホテルから近い美術館か博物館に行ってみるか。なにせ、街並みが博物館か美術館みたいに美しく、歴史を感じさせる建物であふれている。そんな景色を眺めるだけでもいいか。
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(工藤 稔)
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