旭川デンマーク協会設立三十周年記念研修旅行(五月十一~十九日)、スウェーデン・デンマーク紀行のつづき。

 旅の五日目の十五日、早起きして鉄道でデンマーク・コペンハーゲンへ向かう。午前五時三分、ストックホルム中央駅発の電車に、十人全員、大きなスーツケースを持って乗り込んだ。デンマークとの国境の町・マルメまで六時間ほどの鉄道の旅だ。運賃は、二等の朝食付きで一万五千四百五十円。電車には食堂車が連結されていて、そこでサンドイッチとアップルジュース、熱いコーヒーを受け取り、座席に着いた。広いシート。二等でこんなに居心地が良いんだから、一等はどんなだろう…。

 鉄道の旅は、やっぱりいい。車窓には、ヨットやボートが係留された大小の湖が次々に現れる。酪農王国スウェーデンの農業地帯の風景が広がる。牧場に建つ住宅や畜舎の壁の多くは濃い小豆色。白い縁取りがしてあって、三角屋根にはレンガ造りの煙突が必ずある。絵本に出てくるような、うっとりする景色。農業を営む人たちの豊かな暮らしの日々が目に見えるようだ。

 聞けば、世界で最も厳しい動物保護法を持つ“アニマルウェルフェア(動物福祉)の先進国”スウェーデンの酪農は「世界一牛にやさしい」のだそうだ。牛は夏の間、一日六時間(地域によって異なる)は放牧される「権利」を持っているとのこと。車窓からは、放牧されている牛はあまり見られなかったが、冬の終わりに「放牧祭り」のようなイベントも開かれるというから、放牧の時季はもう少し後なのかも知れないな。

(全文は本紙または電子版でご覧ください)

(工藤 稔)

(全文は本紙または電子版でご覧ください。)

●お申込みはこちらから購読お申込み

●電子版の購読は新聞オンライン.COM

ご意見・ご感想お待ちしております。