「長長忌」なる集いが十月二十四日(土)午後二時から、旭川文学資料館(常磐公園内)と、まちなかぶんか小屋(七条買物公園)を中心に開かれる。長長忌は、「じゃんじゃんき」と読む。韓国語というか、朝鮮の言葉である。旭川ゆかりの詩人、小熊秀雄に「長長秋夜」(じゃんじゃんちゅうや)という長編詩がある。やはり朝鮮語で「長い長い秋の夜」という意味だ。この小熊の代表的な詩の題名を冠して、小熊の命日十一月二十日に近い日に、小熊やその作品に魅せられた人たちが集うイベントが「長長忌」。一九八二年から小熊秀雄協会が主催して毎年、東京で開かれ、二〇二四年には小熊の生まれ故郷の小樽で開かれた。旭川での開催は初。

 小熊は青年期を旭川で過ごした。その縁で、現代詩の詩集の全国公募賞、小熊秀雄賞は現在、小熊秀雄賞市民実行委員会(橋爪弘敬会長)という市民団体によって運営されている。全国的に文学の分野の活動が衰退、減少する傾向の中で、市民団体が運営を担う文学賞は稀有な存在で、詩壇でも特異な賞として高く評価されている。

 小熊の詩の価値と「長長忌」の意味を理解してもらうために、市民実行委員会が二〇一七年に発行した日韓対訳詩集『長長秋夜』に掲載された詩人・佐川亜紀さんの解説を紹介する。佐川さんは、小熊秀雄賞の最終選考委員を務める、我が国の詩壇を代表する詩人の一人だ。

 ――小熊秀雄は、日本が朝鮮半島やアジアに侵略の手を伸ばしていく一九〇一年に生まれ、民衆が戦争になだれこみ、飢餓と死におびえる暗い時代に、批判精神とユーモアに満ち自由な想像力を駆使した詩を灯のように書き続けた。

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(工藤 稔)

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