本紙にエッセイ「農活日記」を執筆している菊地治己・元上川農業試験場長(62)から「黙っていられなくて、買物公園で原発再稼動反対の意思表示をすることにしました。国会と首相官邸周辺のような規模には到底なりませんが、旭川にも怒っている者がいるということを示したいと思います」と連絡があった。

 毎週金曜日午後六時から、四条買物公園のまちなか交流館前の辺りに、プラカードやポスターを持って集まろう、もちろん手ぶらで、何もせず黙って見守っていてもOKということだった。

 六日夕方、行ってみると十五人ほどが「子どもたちの未来のために」「今の技術では原子力産業は儲かりません」などと書いたプラカードや紙を掲げて立っている。子どもを連れた若い女性や顔なじみの農業者、企業経営者の姿もあった。「初めての先週(六月二十九日)は三人でしたから、二回目にして五倍です」と笑顔の菊地さん。フェイスブックで友人を中心に呼びかけたのだという。

 十万人単位の人が繰り出しても報道しない新聞やテレビがある日本のマスコミだから、十五人では当然のこと、私一人の独占取材だった。さて、三回目になる今週金曜日、十三日には何人集まるだろう。久しぶりの枕はここまで。

(工藤 稔)

(全文は本紙または電子版でご覧ください。)

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