2ノ7 プラネット2・7ビル ℡67―2555
二、三条仲通り七丁目プラネットビル一階にある和菜酒房「おりべ」にお邪魔しました。
市内のレストランやバーで料理人として二十年以上のキャリア持つ伊藤護さん(40)さんが和食を中心とした大人が楽しめる居酒屋をと、昨年十一月に開業しました。「おりべ」とは、織部焼きに由来しており、食器はもちろん、内装にも土の色や釉薬の深緑が用いられ、和心をくすぐるとても居心地が良いお店です。
カウンターの奥行きが通常の一・五倍もあります。対面厨房で対話ができる、ゆったりとした時間を楽しんでもらいたい、オーナーシェフのそんな思いが込められています。「グループで来ても『カウンターに座りたい』と言ってくれるのが嬉しいですね」と笑顔で話す伊藤さんです。
人気の「カマンベールしそ田楽」(七百八十円)は、トロトロに溶けたカマンベールチーズの上に自家製田楽味噌を塗った逸品。洋風に見えますが田楽味噌の風味がチーズとぴったり合い、お酒が進みます。
「自家製いか塩辛ほお葉焼き」(六百三十円)は、一人用の卓上コンロでお客が自分で焼きます。目の前で肉厚のイカとワタが焼き上がるのを地酒をチビリチビリとやりながら眺めるのも良いですね。
全国の地酒が常時二十種以上取り揃えられています。ついあれもこれもと…。和の空間で日本酒と創作和食。おすすめです。
午後五時半から翌午前一時まで。日曜定休。
(取材・草嶋一介)
ケロコのひとことメモ
なんだか清々しい感じのお店です。カウンターが広いの。座って前に手を伸ばしても充分に余裕の広さです。店名になった織部焼きの器もいいわ。
出てきた料理を見て、期待以上の美しさに歓声が、そして食べると美味しさにまた歓声が上がります。目にも口にも美味しい料理です。
大好きなホッキのお刺身を注文したんですが、その盛り付けが写メを撮らずにはいられないくらいお洒落。旬の「まだちの酒盗昆布焼き」がまたよかった…。今度はどんな演出を見せてくれるのか、また行かずにはいられないお店です。