旭川デンマーク協会(会長・大矢二郎東海大学名誉教授)の設立三十周年記念研修旅行(五月十一~十九日)、スウェーデン・デンマーク紀行のつづき。今回で、本当に最後にします。
トボトボ歩きのオジサンは、コペンハーゲン市庁舎前に立つ、あのアンデルセンの足にすがりついて写真を撮ってもらったあと、男性陣三人と一緒にホテルへ戻るべくコペンハーゲン中央駅から電車に乗った。そのとき、オジサンの街歩きに付き合ってくれた、心優しきS氏が「帰りの空港までの電車もあるし、パスを買ったほうがいいよ」と勧めてくれて、自販機で四十八時間有効の「シティパス」なるキップを買った。電車、地下鉄、バスに乗り放題だそうだ。百六十デンマーククローネだから、三千八百四十円。これが翌日の冒険に役立つことになる。
その日の夕飯は、ホテルから近いイタリア料理のレストランで男性陣五人の食事会となった。翌朝にS氏は独りでロンドンに向けて出発する。女性陣抜きで旅の打ち上げをしよう、という段取り。店はS氏とM氏がネットを駆使して探したらしい。大矢先生と二人、ホテルからスマホのナビを使って、かなり遠回りしてたどり着いたレストランは「当たり」だった。住宅街の中にある、こじんまりした店。おしゃれな老夫婦がワイングラスを傾けながら、静かに食事をしている、そんなレストラン。ホールのオネエサンも感じが良かった。それぞれスパゲッティやピザを注文。クラフトビールがやっぱり美味かった。代金は、五人で千五百四十クローナだから、一人七千三百円ほど。美味いビールを二杯飲んでだゾ。いま考えると、すごーく安い。
翌日、大矢先生は朝からどこかに出掛けた。さて、シティパスがある。カールスバーグ美術館からコペンハーゲン中央駅までは、歩いて二十分ほどだった。昨日、途中で追い出されたから、もう一度ちゃんと見たい。チボリ公園の隣だったから目印はあるし、一人で歩いて行けるんじゃないか。よし、朝飯を食べるついでに行ってみよう、と決心した。今日は雨は降っていない。スマホで天気予報を見ると、これから晴れそうだ。オジサン張り切って、いざ出発。
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(工藤 稔)
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