来月には七十五歳になる。ちょうど今年、運転免許証の更新時期が重なった。五月に「認知機能検査及び高齢者講習のお知らせ」なる三連ハガキが届いた。差出人は、旭川方面公安委員会と旭川運転免許試験場。「認知機能検査」なんて初めて聞いた。
高齢運転者による交通事故が増えたことから、高齢運転者の免許証更新時に、認知機能検査と運転適性検査、実車指導、講義(座学)が二〇二二年五月から導入されたのだそうな。筆者の前回の免許更新は二〇二一年だったから、認知機能検査や運転適性検査は、その翌年から制度化されたんだな。七十五歳以上で、信号無視や通行禁止違反など認知機能が低下したときに起こしやすい違反歴がある運転者は、運転技能検査を受けて合格しなければ免許証の更新はできないんだと。
幸い、私はここ十年ほど無事故無違反で、金色の免許証を持っている。若いころは、スピード違反や駐車違反でたびたび反則金を支払っていたのがウソみたいな、自分でも驚くほどの模範ドライバーぶりだ。性格が変わって運転がおとなしくなったのではなく、ハンドルを握る機会が減ったのが一番の理由だと自覚はしているが。
自動車学校に予約を入れて、先日、朝から出かけた。検査と講習、合わせて二時間の費用は九千八百円。年金生活者にとっては結構な額である。若い運転者は受講の必要はないのだから、年寄りのドライバーだけに課される、いわば「加齢税」だ。理不尽だといってゴンボ掘っても、見逃してはくれまい。おそらく免許を取り上げられるだけだ。
女性講師の達者な講話ぶりに、実車指導も含めて二時間の講習・検査はあっという間に終了。「認知症のおそれがある基準には該当しませんでした」との検査結果通知書と高齢者講習の終了証明書をいただいて帰ってきた。これで、試験場での講習は受けなくて良いとのこと。誕生日の前後に更新手続きをするだけだ。
さて、あと何年、車を運転するのだろう。家人も息子も、「危ないから、すぐに免許を返納せよ」と迫る。次の更新は三年後。七十八歳になる。そこで運転は終わり、という感じかなぁ。少々長い枕はここまでにして。
(工藤 稔)
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