前号のつづき。ストックホルムに到着し、ホテルにトランクを預けて、大矢先生と女性メンバーの三人で昼食をとった後、先着している一行を追ってヴァーサ号博物館に行った。巨大な帆船戦艦をぼう然と眺めて広い施設をウロウロしているうちに迷子になった。

 本人は「迷子」と思っていないんだけど、メンバーが共有するライン(通信アプリ)で、「トイレに行った工藤さんが行方不明です…」と捜索願が。疲れたのでベンチに座って、「船首の下のベンチにいます」とラインで知らせても、誰かが来る気配はない。しばらく待って、出入口近くのミュージアムショップに向かった。ここでようやくメンバーの数人と会えた。外は小雨模様。まだ合流していないメンバーを除く全員でホテルに向かう。

 その夜は、ホテル近くのフードコートで夕食をとった。アジア系の人や移民として入って来た人たちがつくる料理が多かった印象。香料の強い炒め物とか、ピザとか…。「ラーメン」もあった。中国系とみられる女性が一人で調理している。ラーメン好きとしては、試してみなければ。チャーシューのようなモノが載った、ラーメンのようなモノ一杯が百四十五スウェーデンクローナ。一クローナが約十七円だから、二千四百六十五円。梅光軒の二・五倍だぞ。味? 「オーノー!! アンビリーバブル」でありました。この店のオーナーも、現場で調理している女性も、「ラーメン」という食べ物を一度も口にしたことがないな、絶対に!!

 泊まったホテルは、ストックホルムの中心部からちょっと外れた場所。地下鉄の駅に近くて便利なのに、想像していたよりもかなり安価だった。朝食はいわゆるビュッフェスタイルで、パンの種類が豊富。さすが北欧。スウェーデンもデンマークも、バターやハム、ソーセージがとても美味しかった。

 朝食会場のレストランの一角に卵を焼いてくれるシェフがいて、注文するとサラミやタマネギ、チーズを入れて目の前でオムレツを作ってくれる。味は、あんふぁん農園の平飼い、配合飼料ナシの自然卵を常食している卵好きとしては、卵の味がしないというか、ちょっとがっかり。オーガニック食材に関心が高いスウェーデンではほとんどが平飼い卵で、サルモネラフリー管理が徹底されていて、法律で抗生物質の投与は禁止され、卵かけご飯も楽しめると聞いていたのになぁ…。

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(工藤 稔)

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