誰がなんと言おうと、日本は平和な国なのだ。北朝鮮のミサイル発射騒動でそのことを確認しながら、憲法九条第一項を読み直してみる。

 「日本国民は、正義と秩序を基調とする国際平和を誠実に希求し、国権の発動たる戦争と、武力による威嚇又は武力の行使は、国際紛争を解決する手段としては、永久にこれを放棄する」

 そうだ、自衛隊は軍隊ではないのだ。だから、人工衛星を打ち上げる日程を親切にも「予告」してくれた北朝鮮のご好意に応えて、迎撃ミサイル 「PAC3」を民間の輸送船に乗っけて、エッサホイサと沖縄まで運んで行くという、まことに滑稽な行為に対しても、国民は笑ったり、馬鹿にしたりしてはい けない。

 年間五兆円近い予算を投じていても、あくまで軍隊ではないのだから、韓国やアメリカのメディアが「発射」を報じた後も、前回のような誤報をしないために、慎重に情報を照らし合わせて、確認し、その上で正確な発表をしなければならない。

(工藤 稔)

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