西神楽南1ノ2
TEL75-3363

 国道237号を富良野方面へ進むと、JR西神楽駅の右手前に「お食事 タカちゃん」の大きな黄色い看板が見えてきます。ガラガラッと扉を開けると、作業着姿の人や、お年寄り、昼休みの女性客などで賑わっていました。

 壁には「ランチは手作りバイキングで、六百円前払いです」との張り紙。長机に置かれた種類豊富なお惣菜に、思わず目移りしてしまいます。店主の宮下タカ子さん(67)は「このテーブルに載るだけのおかずを毎日作っているのよ」と話します。ざっと十種類以上。どう考えても六百円は安すぎです。

 全部食べたいので少しずつお皿に盛っていると「化学調味料は使っていないし、体に悪くないものなんだから、もっと沢山食べなさい」とタカコさん。

 フキの煮付け、タケノコの皮とヒジキの煮物、きんぴらごぼう、カレイの煮付け、ホウレンソウのおひたし、ホッケのフライ、焼き魚、お手製の漬物、大豆と昆布の煮物、カレー、うどん。そして春ならではの、行者ニンニクを使った天ぷら、ミソ、タコの酢味噌和え、フキノトウの天ぷら…。どれもお袋の味。日によっては、スパゲティや、お稲荷さん、海苔巻きも登場します。ほんのり甘い煮物が美味しくて、懐かしくて、沢山食べてします。

 「六百円でお惣菜屋さんを貸し切った気分…」とでもいうのでしょうか。お客同士の会話も面白いものです。

 営業時間は午前十一時半から午後二時まで。木、日曜祝日定休。

(取材・那須日奈子)

ケロコからひとこと

 驚きのランチバイキングです。続けて行ってしまいました。決してお洒落ではないし、知らないと通り過ぎてしまいます。入るまではちょっと不安…。でも、入ってしまって、並んでいるごちそうを見ると興奮です。まるで料理上手な親戚のおばさんの家に来た気分。毎日来ても飽きないというお客さんが何人もいました。

 フキノトウの天ぷら、フキと身欠きニシンの煮物、サンマのマリネ。そして煮魚が数種類、焼き魚も。久しぶりに食べるなぁ、というものも沢山ありました。

 仕上げはカレーとうどん! 卵焼きも美味しかったなぁ。ダイエットは明日からということで――。

2010年05月11日号掲載