2条17丁目(オール商店街)
TEL 090-1382-6355
「また小腹がすいたら来て下さい」。
帰っていくお客さんにそう声をかける、店主の宮崎民雄さん(73)が営むのは、なんだか懐かしい雰囲気があるラーメン屋、吉林。オープンは今年の九月。なんとこの店、ワンコインでラーメンが食べられる。
メニューを見れば、『正油、しおラーメン ワンコイン(五百円)』の文字がある。「びっくりするほど安いですね」と言うと、宮崎さんは「僕としてはラーメンって五百円くらいで食べられるものってイメージがある。ちょっと腹が空いたから食べて帰ろうか、と言うような気軽なもの。だからこの値段」と笑って答えてくれた。
正油としおの他、味噌、辛味噌、激辛ラーメン(六百円・税込)もあり、辛さが一から十まで選べるそう。味噌ラーメンは辛さをアップしても料金が変わらない。「十は本当に辛いよ。作ってても五くらいから目がひりひりしてきて、十になると作ってるだけで辛い。でも、それが好きな人たちもいて、辛いだけじゃなくて美味しいって食べてくれる。辛いって言われると、やった! ってなるし、汁まで全部飲んだのを見たら、やっぱりやった! ってなるね」と宮崎さん。
今回頂いたのは、白味噌(六百円・同)。寒いこれからの時期にぴったりな、ショウガとニンニクたっぷりの体の芯から温まる一杯だ。ショウガが利いたスープは白味噌の甘さもありつつ、あっさりとした美味しさ。スープを飲み干す人が多いのもうなずける。つるんとのどごしの良い麺に、トッピングはネギとメンマ、チャーシューが二枚。とても六百円とは思えない。
相席した他のお客さんと「おいしいですねえ」と言い合いながらあっという間に完食した。食べ終える頃には体がぽかぽかして、汗をかいていた。
ラーメンの他には白ライス(百円・同)と、リゾットふう(二百円・同)がある。リゾットふうは、残ったラーメンの汁にご飯と卵を入れたものを作ってくれるそう。とっても気になる! 次はそれも頼んでみよう。
「お客さんの要望に応えてラーメンを作るのが楽しい。来てくれた人とおしゃべりして、ラーメンを食べてもらって、元気に長く、みなさんと一緒にやっていけたら」と話す宮崎さんだ。
営業日は土曜から月曜日の三日間のみ。午前十一時から午後三時まで。(作田穂菜美)
ケロコメモ
あまり行かないよ、という人も多いかもしれない、旭川四条駅高架下の通り。私はここにある音村屋珈琲が好きなので、結構行っている。
その時、ワンコインラーメンを発見。土日月曜日だけの営業でなかなか行く機会がない。先日やっと行ってきた。
これでワンコイン? と思う。隣にいた人も「もっと高くてもいいんじゃない?」と言っていた。
あっさりとしていて、とても食べやすいラーメン。次はライスも追加して、一滴も汁をのこさず食べようと思っています。