車で店の前を通るとき、今日も閉まっている戸を眺めて、「具合でも悪いのかな」と思っていた。朝ご飯を食べに行くのが日課だった、向かいの喫茶店・ルルのママ、吉川美智子さん(72)に尋ねてみようか、とも考えたのだが、なかなか踏ん切りがつかなかった。タイミング悪く喫茶店の駐車スペースが埋まっていたりして。
風の便りで、「亡くなったらしい」と耳にしたのは六月の下旬だったか。ようやく先日、喫茶店に行ってママの話が聞けた。やはり、今春、三月十八日に亡くなったという。江口日曜堂の店主、江口建二さん。九十四歳だった。吉川さんによると、昨年七月下旬、毎朝来店する江口さんが来ないので、電話をすると「具合が悪いから、今日は行けない」との返事だった。翌日も顔を見せないので電話をしたが、出ない。心配になって、警察に連絡した。江口さんの寝室は三階にある。救急車で運ばれて市立病院へ。二カ月後、市内の民間病院に転院し、その後十二月に東神楽の老人施設に入所した。(工藤稔)
(全文は本紙または電子版でご覧ください)
(工藤 稔)
(全文は本紙または電子版でご覧ください。)
●電子版の購読は新聞オンライン.COMへ






