和服姿のキレイなおねえさんたちが大挙して弊社にやって来た。まぁ、時間が余ったからついでに立ち寄った、というところだろう。総勢十六人。狭い 事務所は、満員。私の前で、若いママさんが「ぜひ、忘年会はじめ、新年会、二次会、三次会まで、さんろく街のお店をご利用ください」と“いらっしゃい宣 言”を読み上げた。

 不況の下、もっと「さんろく街」に足を運んでもらいたいと、飲食店のママさんたちが立ち上げた「さんろく活性化プロジェクト委員会」のメンバーた ちが、師走を前にした先月八日から三日間、市役所や上川総合振興局などのお役所や企業を訪問し、さんろくをPRするとともに、二十五日にホテルで開いた一 大イベント、「広げよう・さんろく元気の輪」への参加を必死に呼びかける、あっぱれな姿だった。

 道内第二の都市の繁華街「さんろく」の好不況は、このまちの活力のバロメーターともいえる。きれいなおねえさんがいる店だけの話ではなく、「いつ か、あの店で食べてみたい」「年に一度、家族そろって行くお店」といった、料理の名店や老舗が健全に商売できているか、暖簾を守れるか、市民が支えられる かは、ある意味で、そのまちの文化度だろう。歴史のあるまち、いいまちの中心街には、そうした市民が自慢できる店が必ずある。「さんろく」も、しかり。長 引く不況で、ちょっと厳しい状況ではあるが。

 さて、二十五日夜の「元気の輪」パーティー。千円の会費で盛り上がり、その勢いを駆って「さんろく」へ繰り出そうという趣旨。会場には千五百人が 集まった。ところが、西川市長の姿はない。当初は、パーティーの頭で挨拶をいただく予定だったのだが、急きょ出張が入りキャンセルになったという。二人の 副市長も、他の公務やら出張で不参加。商工会議所会頭も顔を見せず。副会頭が一人いたが、その方はさんろくで商売している関係だろうし。

(工藤 稔)

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