仲の良い経営者がフェイスブックの会話の中で「四月からJRが全席指定に。不便に感じる?」への返信として投稿した“憤まん”のお言葉を以下に。
「不便で不満だらけです! 札幌旭川間のSきっぷは無くなり、駅で買うと往復一万円にもなります。割引になるのは『えきねっと』というサイトからで、往復六千円ぐらいで買えるのですが、それは事前購入で、発券してしまうと変更は不可です」
質問したお友だちは「マジですか。これからはバスにします」とお返事していた。「四月から」というのは間違いで、JR北海道は今週十四日のダイヤ改正に合わせて、稚内や網走などを含めて旭川方面の特急は全席指定席にする。Sキップ(往復割引券)やRキップ(指定席往復割引券)といった紙の割引キップも廃止され、予約サイトの「えきねっと」で事前に購入する「特急トクだ値1」に統一される。
旭川―札幌間でいえば、往復六千四十円で、いつでも駅の券売機で買えたSキップが、十四日からは、乗車する一カ月前の午前十時から前日の午後十一時五十分までに、予約サイト「えきねっと」で購入しなければならなくなる。片道の特急乗車券と指定席がセットになっていて、購入や変更のタイミングによっては価格が変動し、最大五五%の割引率となるという。往復で利用した場合、五千四百四十円~五千九百六十円と、Sキップ(六千四十円)よりも「お得」だとJR北海道はPRする。「しかも、乗車前に並ぶ必要もないし、必ず座れます」と。
SキップとRキップ、名寄・士別発着の快速・普通列車と旭川―札幌間の特急自由席を乗り継ぐ「札幌快得きっぷ」は、いずれも有効期間が六日なので、今月八日に販売が終了している。
私事だが先日、札幌のがんセンターに行ってきた。いいかげんな高校生だったから、今でも音信がある高校時代の同級生は男女一人ずつ、二人だけだ。そのうちの一人が、ちょっと難しい癌(がん)に罹患して入院した。高校時代の三年間、一緒のクラスだった。彼は道北の町の豆腐屋の息子で、医大を志望して三浪したが果たせず、インパール戦線の生き残りの父親が創業した家業を継いだ。豆腐屋に書店も併設し、働き者の奥さんと商売に精を出した。立派な経営者だ。読むことも書くことも好きで、一時期、あさひかわ新聞にコラム欄を持ったこともある。
手術の前のメールのやり取りで、「今回生還したら、送別会をしよう。そうしたら、いつ逝っても安心だ。生還を祈っています」とメールを送ったら、「手術は二十五日の予定です。やっぱり、もう少し生きていたいな」と返信が届いた。いつも冗談ばかりの彼にしては、切実な本音に思えて、顔を見に行くことにしたのだった。
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(工藤 稔)
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