読者の一人なんですが、と男性が社を訪ねてきた。「公共施設に愛称をつけるって、いつから始まったのか分かりませんが、どうにかならないものでしょうか」と言う。

 話は、旭川市がJR旭川駅の南側、北彩都地区で進めている「北彩都ガーデン(仮称)」の愛称についてだった。本紙も先週号で取り上げたが、愛称を決める懇談会が、候補を①アウネ(会音)②神人(かむんど)の森③歩北穂(ほほほ)の庭の三案に絞ったそうな。

 男性は言う。「こんな当て字というか、造語というか、オヤジギャグみたいな名称がどうして必要なんでしょうか。北彩都がすでに造語ですよね。北彩都ガーデンでいいと思いますよ」「札幌ドームにもHIROBAっていう愛称がついてるけど、誰も使わないですよね。サイパル、おぴった、CoCoDe、アニマール、そして今度はホホホだの、カムンドだの、アウネですか。いい加減にして欲しいって気持ちです」と。

 この方の「自然発生で愛称が生まれたり、愛称が特に必要な施設はいいと思うけれど、まず愛称が必要かどうか検討しなければいけないと思う」という主張はよく分かる。だいたい、「次の日曜日、ホホホの庭に行こうよ」とか、「カムンドの森で待ってるから」とか、口に出来ます? いくら還暦を過ぎて羞恥心が鈍くなったとはいえ、こっぱずかしくて、とても言えないべさ。懇談会のコーディネーターを務めるコピーライター西川佳乃さん、助けて、何とかして。枕は、ここまで。

 十月二日号の一面で取り上げた市民参加推進会議についてである。この会議は、市長の諮問を受けて、市の事業への市民参加について調査・審議することが目的。委員の任期は二年。今年度新たに十五人の委員が選出され、四月から七月の間に五回の会議を開いた。すでに市長に提言をおこない、今年度の会議は終了している。

(工藤 稔)

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