以下、同年代の友人からのメール。怒っている。
 ――北海道で「おいしい」さつま芋がとれるようになったことだけを見ても、温暖化は顕著ですね。

 四十六億年といわれるこの地球の歴史の中で、何度も寒冷期と温暖期が繰り返されてきたことは誰でも知っており、これもそのひとつではないかと言う学者もいます。

 しかし、これまでの温暖化と決定的に違うのは、その原因が、これまでのような「自然現象」によるものではなくすべて人間にあるということですよね。

 そんな中で、福島のことなどなかったかのようにして、あろうことか「二酸化炭素」削減までもダシにして原発を再稼働させ、新原発の建設にも言及している岸田政権や、維新・国民などの取り巻き、経済界の金の亡者たちは許せません。

 と、このところ爺さまは、ますます「腹立ち日記」の日々です。

 まあ、「あのとき、あんたたちは、何をしてたんだい?」とだけは言われないようにしたいものだなと思って、毎日遠吠えしています。ほんとうは、ボケ防止なだけかも。(笑)枕はここまで。

 隔週の木曜日、弊社に卵を届けてくれる、あんふぁん自然卵農園の村上謙一さん(68)は愛別町の奥、協和五区で養鶏場を営んでいる。鶏を飼い始めて三十八年。飼料は自家製、ケージを使わない平飼いで約八百羽を飼育する。人工的な色素や遺伝子組み換え作物とは無縁の餌を食べている鶏が産む卵は、安心で安全で、何より美味しい。

 昨年暮れ、ちょうど正月用の卵をため込まなければいけない時期に配達された卵の箱に村上さんからの「お知らせ」の手紙が添えられていた。「日照不足で、今後、注文の数を届けられないかも知れない」とあった。

 一月二十四日号の小紙コラム『コケコッコー便り』のタイトルは、「日差しと産卵」。そのコラムで、年末の卵不足の経緯や事情がはっきり分かった。十二月頃から卵を産み始める予定の若鶏が初旬には全体の五割が産卵し始めて、順調だった。ところが、その後、卵殻の弱い卵ばかりを産むようになり、販売できるのは一割足らずになってしまった。

 原因は、日照不足。若鶏の活発な産卵能力にカルシウム代謝が追いつかない状況になってしまったとのこと。十二月は日照時間が短いのはこれまでの経験で十分わかってはいるが、それでも十二月いっぱい、雪雲に覆われた空に太陽が顔を出す日がほとんどないとは予測できなかった。村上さんのコラムを引用すると。

(工藤 稔)

(全文は本紙または電子版でご覧ください。)

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