誤報の【訂正とお詫び】です。前週号の小欄で、次のように書いた。
――旧庁舎の解体が正式に決まる前だったと記憶する。複数で話していて誰だったか忘れたが、「中央公民館って、かなり古いよな。規模も小さいし、あの場所も“中央”って言えるのかどうか。近々建て替えるんだろうから、赤レンガ庁舎を耐震改修して使えば良いんじゃないの?」という意見が出た。あとで調べてみると、五条通二十丁目にある旭川市中央公民館は、一九六六年の竣工。来年には五十九歳になる。耐震改修工事はなされていない。解体されている旧総合市庁舎は一九五八年の竣工だから、さほどの差はない。ここ数年のうちに建て替えの話が浮上するに違いない。赤レンガ庁舎を耐震改修し、その一部を中央公民館として活用する、悪くないアイデアだと思う。いささか大きすぎるけどね。(引用終わり)
読者から、反論があった。九十二歳の元市役所の職員で、建設関係の部署に勤めていたそうな。「中央公民館の建物は、元NHKの施設で、アンテナなんかも設置されていたはずだ。だから、建物が建設されたのは中央公民館が設置された一九六六年よりも前だ」と。
市教委社会教育部公民館事業課に確認したところ、確かに元はNHKの施設で、一九三三年(昭和八年)に建設された。どういう経緯かは明らかではないが、一九六六年(昭和四十一年)に旭川市に譲渡されて、中央公民館として共用がスタートしたという。一階部分は鉄筋コンクリートだが、二階部分は木造モルタル造。市に譲渡される前の一九六〇年(昭和三十五年)に二階が増築されたそうだ。とすると、一階は建設から九十一年になる計算だ。耐震改修・補強工事は一切なされていないんだし、赤レンガ庁舎よりも、こちらを先に建て替えるべきだったんじゃないの? と突っ込みを入れたくなるが、それは置いて、ちゃんと市教委に確認しなかった不精を恥じる。お詫びします。
「誤報」と言えば、「佐渡の金山」の世界文化遺産にまつわる共同通信の誤報には驚かされた。共同の記事を使って誤報を伝える結果になった北海道新聞のデジタル版の記事を引用しよう。見出しは、「『生稲議員が靖国神社参拝』と誤報 共同通信検証 取材分担し他社情報うのみ 本人に確認せず記事化」。以下、本文
(工藤 稔)
(全文は本紙または電子版でご覧ください。)
●電子版の購読は新聞オンライン.COMへ