年が明けて、今年秋には七十五歳になる。後期高齢者なんだと。正月休み、ちょっと雪かきをしたくらいで何もせず、初詣にも行かず、ゴロゴロして過ごした。そんな時、ふと、若いころに世話になった人たちの顔が頭に浮かぶ。脳みそがかなりの度合いで退化しているから、苗字は思い出しても、名前は無理。本気で、あと何年生きていられるか、今年は畑の土を耕せるのかな、と思ったりする。
そんなグータラな正月を過ごしていたら、いきなり「選挙だぁ」となった。高市早苗首相は十九日に開いた記者会見で、衆院を解散して選挙を行う理由を説明した。以下、三十分に及ぶ会見の、「その理由」の部分を見てみよう。
――私は本日、内閣総理大臣として、一月二十三日に衆議院を解散する決断をいたしました。なぜ今なのか。高市早苗が内閣総理大臣でよいのかどうか。今、主権者たる国民の皆様に決めていただく。それしかない。そのように考えたからでございます。(中略)
私自身も、内閣総理大臣としての進退をかけます。高市早苗に国家経営を託していただけるのか。国民の皆様に直接ご判断をいただきたい。
日本は議院内閣制の国ですから、国民の皆様が直接、内閣総理大臣を選ぶことはできません。しかし、衆議院選挙は政権選択選挙と呼ばれます。自民党と日本維新の会で過半数の議席を賜れましたら高市総理。そうでなければ、野田総理か、斉藤総理か、別の方か。間接的ですが、国民の皆様に、内閣総理大臣を選んでいただくことにもなります。(後略・引用終わり)
よくわからないのは、連立を組む日本維新の会と高市総裁が率いる自民党を合わせて衆院の過半数の議席を獲得したら「勝ち」という論理だ。でもねぇ、現状ですでに、過半数なんじゃないの? 衆院は四百六十五議席。解散前の時点で自民百九十九、維新三十四で合計二百三十三議席だから与党が過半数ちょうど。一人欠席したら過半数割れというギリギリだけど、さ。
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(工藤 稔)
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