このニュースをNHKが大々的に扱うのを見たり聴いたりして、「なんだか怪しいなぁ…」と感じていた。ほら、高市自民がバカな大勝した衆院選の真っ最中だったし。静岡の清水港を母港とする「ちきゅう」が小笠原諸島・南鳥島の沖でレアアース(希土類)の試験採掘に成功した、というあの報道である。

 十八日付毎日新聞が「レアアース 政権前のめり」「試掘成果誇張『選挙対策』の声」の大見出しで報じた。読んで納得である。高市早苗首相の「台湾有事」をめぐる国会答弁に中国が猛反発している情況もあって、“高市応援団”にとっては、してやったりの朗報。そのはしゃぎっぷりに「おいおい、喜ぶのは早すぎじゃないか?」と察知したのは正解だったのだ。毎日の記事を引用しよう。

 ――南鳥島沖でレアアース(希土類)を含む泥の掘削に成功した地球深部探査船「ちきゅう」が十四日、静岡・清水港に帰港した。成功が公表されたのは衆院選まっただ中の今月二日で、自民党議員らはこぞって成果を強調した。だが、プロジェクトに関係する政府関係者からは「もうちょっと冷静になってほしい」との声も漏れる。専門家も、まだ試掘段階の成果が誇張されていると指摘する。

 一日午後一時過ぎ。松本洋平文部科学相は、自身のX(ツイッター)に「速報!」との書き出しで掘削に成功した旨を書き込んだ。

 投稿は瞬く間に拡散し、大反響を呼ぶ。しかしプロジェクトチームは当初、三日に成果を公表する予定だった。大臣の「フライング」を受けてチームは急きょ、二日に前倒しして発表した。

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(工藤 稔)

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