春光台4ノ9 
TEL54-8408

img春光台の奥に、隠れ家的「魚屋」があるということで行ってきました。旭実高の前の坂道を登って、春光台の住宅街を進むとセイコーマートがあります。そこを右折して「本当にここでいいんだろうか?」と不安になってきますが、まだ直進。すると突き当りに「大売出し」の旗が見えてきました。

オープンしたのは今年九月。きっかけは「燃料費の高騰」。社長の伊林孝さん(53)の奥さんのお兄さんは天売島で漁師をしています。ある日「魚は獲れるのだが、燃料費が上がってしまって、利益を考えると魚を捨てなくては、売り値が下がってしまう」と言う話。「こんなに美味しいのに、捨ててしまうなんてもったいない」と、本職の工務店の事務所下のガレージを改装してオープンしました。

imgこの店の自慢は、鮮度。天売で獲った魚は翌日には店頭に並びます。スーパーなどで売られている魚は、大抵が最低三日後。店頭に並ぶ魚の眼はどれも輝いて、まだ口をパクパクさせている魚もいます。さばいてみると、内臓も活きがいいのでプリプリ。もちろん味も最高です。煮魚などの惣菜もあります。天売出身のパートのおばさん達が手際よく刺身にもしてくれます。試食させてもらったツブの粕漬けは、食感もよく店頭でおばさんが作っているので安心です。

img隣接してパン屋さんもあります。定番の食パンやジャムパンなどが揃っています。

営業時間は午前十時から午後六時まで。月曜定休。年末は三十日の昼まで営業。年始は一月四日からです。

(取材・佐藤日奈子記者)

ケロコからひとこと

まさか春光台のこんなところに魚屋さんがあるとは…。でも行ってみてびっくり。これはすごい魚屋さんです。天売直送というのが嬉しい。

ホッケもアサバガレイも美味しかった。驚く程大きいので、半分に切らないと魚焼き器に入りません。

もう一つのビックリはツブ。これも大きい。大きいと大味だと思ったら、とんでもない。下手なアワビよりずっと美味しいの。あんまり美味しいから、東京のツブ好きの知り合いに送りました。予算より安かったから、毛ガニも一緒に。

年末にかけて、買いだめしておかなくちゃ。隣のパン屋さんの柔らかい食パンは、トーストせずにジャムを塗って食べました。魚とパンは春光台で!!

2008年12月24日号掲載