5ノ7フードテラス1階・℡73―3845

 西武B館十階にある「そば処 花の家」さんが、なんと洋菓子店をオープンしたとのことで、意外な組み合わせだなあ、と思いつつ、お邪魔しました。

 「蕎麦屋で出していたアンコや蕎麦の実を使ったデザートが美味しかったので、カフェのようなお店を開きたかったんです」と話すのは、店長の平野栄一さん(40)。店名が「甘味」ではなく「甘実」なのは蕎麦の実の普及を目指しているからとのこと。「意識したのは『和な洋菓子』。蕎麦やアンコを女性にも気軽に楽しめるように」と笑顔で話します。

 いち押しだという「おそばロール」(二百二十円)をいただきます。ほんのりと蕎麦の香りが広がる素朴な甘みの生地に、カリカリとした蕎麦の実の食感が心地いいアクセントに。生地にも上川産の蕎麦粉が練り込まれています。

 「モンブラン」ならぬ、アンコを使った「アンブラン」(二百四十円)は、見た目は紫色のモンブラン。口に入れると「アンコだ!」。そのギャップに驚かされながら、優しい甘みとなめらかな舌触りに癒されます。少し固めの白玉入りがうれしい。アンは美瑛産の小豆「朱鞠(しゅまり)」です。これはモンブランに負けていませんよ。

 「お豆腐のチーズケーキ」(二百四十円)も、豆腐とチーズの意外な組み合わせにびっくり。絹のような食感に豆腐のコクとチーズの酸味が同居して、とても上品な味わい。

 他にも「きなこロール」(二百二十円)や「ふんわりシュー あんこクリーム」(百三十円)など、気になる「和な洋菓子」がいっぱいです。これからどんな驚きの新作ケーキが並ぶのか楽しみですね。

 午前十時から午後七時まで。月曜定休。

(取材・太野垣陽介記者)

ケロコのひとことメモ

 フードテラスのお店が、これで全部埋まりました。オープン当日に全部買い占めて、美味しかったので、後日何人かで行きました。色んな種類があるので迷う迷う。

 名前が気に入った「アンブラン」が美味しかった。白玉も入っています。

 豆腐やアンコなど、和の素材をセンス良く使っていて、次は何が登場するか楽しみ。

 よくお店が変わる場所だけど、人気店になってずーっと頑張って下さいね!

2013年12月03日号掲載