豊岡10ノ11・℡73-7873
白い壁に青いドア、どこか地中海を思わせる外観のお店が愛宕中近くの住宅街にあります。今年八月にオープンしたイタリアン「トラットリア ゾッコロ」にお邪魔しました。
店内は壁一面鮮やかなオレンジと木目調、高い天井に剥き出しの梁、かなりこだわった内装です。
ランチは千四百八十円のコースだけ。前菜、自家製パン、選べるパスタまたはラザニアに、ドルチェ(デザート)四品とドリンク付です。千円で、肉料理かピッツァを追加できます。
この日は「バジルとモッツァレラのトマトクリームソース」。上品にお皿に並んだデザートは、「レモンのシャーベット」「プラリネのセミフレッド」「パンナコッタ」「チョコレートのタルト」と何とも豪華なランチです。
夜は「Tボーンステーキ」(五千六百円)がおすすめ。一キロもある牛肉をブロックのまま贅沢に焼き上げた一品です。四人ほどで食べるのがちょうど良いとのことですが、「私はワインがあれば一人でも食べちゃいますが…」とオーナーシェフの山元康孝さん(29)。
山元さんは遠軽町生まれ。本場イタリア・フィレンツェで修業し、札幌で腕をふるってきました。イタリアンと言えばトマトなどの野菜や魚介類のイメージが強いですが、山元さんが修業したフィレンツェは肉料理がほとんどだったそうです。店名の「トラットリア」はイタリア語で食堂、「ゾッコロ」は蹄(ひづめ)のこと。本場フィレンツェの郷土料理が多いのも店の特徴です。
クリスマスディナーは二十三日から二十五日まで、予約制です。五千円コースのみで、パスタやデザートはもちろんローストビーフ食べ放題、ボトルワイン一本など、お腹いっぱいの内容です。
月曜定休(祝日の場合は翌火曜休み)。ランチは午前十一時から午後二時半、ディナーは午後五時から午後九時まで。
(取材・太野垣陽介記者)
ケロコのひとことメモ
ランチは1480円のコースのみ。「えっ1品だけなの」とブツブツ言っていると次々に出てくる料理を見て納得。かなりレベルが高いです。
パスタは種類が選べて、友達のも味見。どちらも美味しくて、お皿に残った自家製パンで綺麗にすくって食べたほど。
お楽しみはデザート。これが嬉しい4種盛り合わせ。口に入れたとたんにフワッと溶けるティラミスは秀逸です。シャーベットもプリンもおかわりしたいくらい。次はステーキを食べに行きます!