3ノ6ヨシタケユニオンビル1F・TEL73-3001

 サンロク街には数少ないジンギスカン店、「旭川成吉思汗 ひつじ家」さんにお邪魔しました。

 昨年十一月にオープンしたばかりの店内は新しく、こじんまりとしながらも黒をふんだんに使ったスタイリッシュな内装。小上がりとテーブル席、奥には個室もあり、煙を吸ってくれるフードも最新式なので匂いが気になる方にも安心です。

 ジンギスカンを焼くのは、特注したという北海道の形をした店名入りのジンギスカン鍋です。食べる際に使用する紙製のエプロンにも羊が大きく描かれており、雰囲気を盛り上げてくれます。

 最初にいただいたのは、一番人気のメニュー、「ひつじ家ジンギスカン」(七百円)です。自家製のタレに漬け込まれたジンギスカンは、さっぱりとした味わいで、いくらでも食べられそう。ショウガが効いた特製のタレをつけて食べてもいいのですが、肉自体にしっかりと味がついているので、さっと焼くだけでも美味しい。

 次は「生ラム」(七百五十円)です。脂ののった柔らかな赤みの肉は、噛みしめるごとにラム特有の味と肉の甘みを楽しめます。続いて、旭川のジンギスカン店ではとても珍しい「ラムタン塩」(八百円)を。非常に柔らかく臭みもなく、するりと喉に入っていきます。

 そして、「ラムステーキ」(二百グラム千五百円、ハーフサイズ九百五十円)。迫力サイズのラムの塊肉を焼き、ハサミで切り分けます。レアでいただきましたが、うまみがじゅわっと口の中に広がっていく感覚がたまりません。お酒のおつまみにぴったりな「ラム煮込み」(三百八十円)は、味噌ベースの甘辛い味が、ビールに合いそう!

 「一人で来る年配のお客様もいますし、団体の観光客もいらっしゃいます。これからはいろいろな方に北海道のジンギスカンを楽しんでいただきたい」と話す店長の速水康さん(36)。北海道形の鍋は見た目にも楽しく、道外からやってきた友人などを連れて食べに行くのもオススメですよ。

 定休日なし。午後五時から、同十一時半ラストオーダー。(ライター・長祖久美子)

ケロコのひとことメモ

 ジンギスカンは家で食べるものと思っていたけれど、ここは、リピート決定。

 羊の絵のエプロンが可愛い。壁には説明があって、北海道の形をした鍋の、旭川の場所に肉を、野菜は函館や釧路のあたりにのせる。

 肉はもちろん、ショウガの効いたタレが気に入りました。そして、初めて食べたラムのタン。豚にも牛にもタンがあるんだから、羊にもあっていいはずが、処理が大変だから、みんな出さないらしい。オリジナルの塩を付けたら最高。

 そしてラムステーキ200グラム。食感も良く、次は一人で一枚食べたい。ラムの煮込みも、ご飯に合う。次は、いつ行こうかな。

2017年03月14日号掲載