東鷹栖1ノ4 ・TEL 76-9678

 エゾシカに携わり十年のオーナー・竹内寿和さん(44)が、自身でハンティングしたエゾシカを調理して提供する店。昨年十一月にオープンした。

 エゾシカ肉のステーキ、ハンバーグ、ソーセージが一度に食べられる「贅沢ジビエプレート」(二千九百八十円)や、「絶品熱々蝦夷鹿ボロネーゼの溶岩パスタ」(千七百八十円)などエゾシカを味わえるメニューに加え、バスクチーズケーキやガトーショコラ、パフェなどスイーツも充実している。

 中でも、ダントツの一番人気が「ソフトクリーム」(四百三十円)だ。冬の期間も売れ続けたといい、「冬に販売するつもりはなかったのですが、おいしいので出してみたらこんなに売れるとは」と、竹内さんは驚く。今年四月には、店に入らなくても購入できるよう、店舗外側にテイクアウト専用のカウンターを設置したところ、ソフトクリームの売り上げが倍増したという。

 早速いただいてみると、美瑛牛乳を使用したソフトクリームは、甘さ控えめで、口に残らずさっぱりした後味。牛乳を飲んでいるような感覚で、食後、満腹の状態でもペロリと食べられた。

 さらにテイクアウトメニューとして、カップに入ったソフトクリームに、いちご、チョコ、キャラメルなどのソースをかけた「サンデー」(各五百五十円)を用意するほか、好きなドリンクに二百円プラスするとフロートに変更できる。

 また、フードで一番出るという「オリジナルスパイスカレー」(九百八十円)は、じっくり炒めたタマネギをベースに、十種類ほどのスパイスで味付け。ショウガを多めに使い、バター、ココナッツミルク、少量のハチミツなどを入れて仕上げている。そこに入る、ホロホロと崩れるほど煮込まれたスネ肉は絶品だ。

 トッピングした「蝦夷鹿ハンバーグ」(五百円)は、あえて歯ごたえのある首の部位の肉をあらびきにして使用。弾力が増し、噛むほどに肉の味を感じられた。

 竹内さんは「店をオープンしてから『ハンターになりたい』という人がお店に来て、その数人が現在、試験を受けています。ジビエを食べられるのはもちろん、ハンティングに関する知識や技術を教えてハンターを育成するなど、トータルで担えるようなお店になっていけたら」と、今後の展望を語る。

 営業時間は午前九時から午後九時。ラストオーダーは午後八時半。木曜日定休。(東寛樹)

ケロコメモ

 今の私のお気に入りのお店。ランチも美味しいけれど、締めのソフトクリームは絶対にここ。私の中で3本の指に入る。

 そして、もう一つ、見つけたお気に入りがハーブティー。ハーブティー自体は大好きというわけでもないけれど、ここの入れ方が気に入った。こんなの初めてで、家に持って帰りたいくらい。演出って大事ですわね。

 美味しいお料理とハーブティー、ぜひ召し上がってみて下さい。

2025年06月10日号掲載