東旭川町倉沼45・TEL36-4132

外国では、コンテナを利用した店舗が多いらしい。でも、僕は見たことがない。だから、ケロコさんと同じく、どうせ狭くて殺風景なカフェだろうと思っていた。ところが、驚くことに広々として、屋内外ともお洒落なのだ。

オーナーの武田真理子さん(41)は、動物園正門前で有料駐車場を経営している。全国各地から訪れる観光客に、憩いの空間を作りたいと昨年十二月に店をオープンした。聞けば、コンテナは海上輸送用の大型を二個連結している。夏には、屋上テラス席などで飲食しながら、旭川市街の風景を見下せる。

カフェは第一弾で、今後はコンテナを利用した様々なショップのコンテナモールを周辺に作る計画というからすごい話。とにかく、このコンテナは一見の価値ありだ。

ところで、いただいたお薦めは「萌えサンド」(千二百円)。サンドイッチにしてはちょっと高いけど、野菜やチーズ、卵などが驚くほど入っている。断面は赤、緑、黄色と何とも鮮やか。一人ではとても食べきれないボリュームだ。

武田さんによると、“萌え断サンド”というそうで、東京などで流行しているとか。なるほど、断面が萌えているというわけか。

僕も、おいしい食パンが手に入るとサンドイッチをときどき作る。できるだけたくさんの野菜や卵、ベーコンなどをはさむのは同じだ。でも悲しいかな、かぶりつくと野菜や調味料などがぼたぼたと落ちる。二つに切るなんて、とんでもない。

 インターネットで“萌え断”を調べたら、あるある。作り方はほぼ共通。たっぷり具材を挟んだら、ラップでしっかりと包み、圧力をかける。さらに、専用の箱や袋に入れたまま食べることが必要だ。みなさんも、一回挑戦してみては。

 定休日は火曜日。営業時間は午前十時~午後四時(金、土曜日は九時)。(フリーライター・吉木俊司)

ケロコのひとことメモ

 ここ、すごく素敵です。動物園の正門前。動物園に行かなくても、ここだけに行く価値ありです。コンテナのカフェと聞いていたので、もっと殺風景かと思っていたら…。なんと、とてもお洒落な空間じゃないか!

 置いてある椅子は、私が欲しいと思っている匠工芸の可愛い椅子。これに座って、外の雪景色を見ながら食べるソフトクリームはまた格別。くどくなく、あっさり。でも、クリーミーでおいしい。寒くても食べちゃいます。

 ジェラートもおいしそう。次はサンドイッチを食べに来よう。

2019年01月15日号掲載