永山4ノ9ノ4・TEL090-3699-9963

 最近人気の自宅カフェかな、と思わせる外観。でもここは、借りた民家をスタッフが自分たちで改装したカフェだ。ちょっぴりレトロで、懐かしいような空間。テーブルにはさりげなく花が飾られ、ゆったりと時間が流れていく。

 店主は、熊谷郁美さん(29)。市内のカフェで八年間働き、後半の四年間は店長を任せられた。そして、今年一月「自分の力で、自分の出したい料理を味わってほしい」と独立した。

 熊谷さんが作りたい料理とは「毎日食べてもおいしくて、健康にもよいもの」。だから、食材や調味料にはこだわり、添加物や出来合いのものは出来るだけ避ける。ガムシロップもドレッシングも手作りだ。

 いただいたのは「ナッツカレー」(千円)。十種類以上のスパイスをブレンドし、豚ひき肉、ピーカン、カシューの二種のナッツを丁寧に煮込んだ。雑穀米との相性が抜群で、上に乗った温泉卵を崩すと、さらに魅力的な味に。添えられたピクルス(カブ、ダイコン、ブロッコリー、パプリカ)がまたおいしい。

 メニューはほかにも、「ベリーバルサミコソースのハンバーグ」(千百円)、「ピリカラペッパーチキンのせごはん」(千円)などいろいろある。スイーツタイムは午後二時から。お勧めは「ブラウンパンケーキ」(千円)で、全粒粉と紅茶ソース、クリームチーズを使っている。ふわふわの生地に自家製のアールグレイシロップをからめて食べると、たまらないそうだ。でも僕は辛党。今度、うちのカミさんを連れて行こう。

 店内では、スタッフが作ったオリジナルのピアス、イヤリングも販売している。そのうち、大家さんが店内の一角でバーを開く計画もしているそう。次は何をいただこうか。わくわくする店のひとつになりそうだ。
 定休日は水曜日、第二火曜日。営業時間は午前十一時~午後六時。(フリーライター・吉木俊司)

ケロコのひとことメモ

 美味しいと聞いて行ってみた。外観は普通だけど、ドアを開けると…とっても素敵。手作りのセンスが光っています。手作りって、一つ間違うと田舎臭くなったりするけど、ここは違う。スタッフはみんな若くてかわいらしい。

 午後2時過ぎに行ったので、日替わりランチは終わっていたけど、ほぼ満席の店内。半分以上が2時から提供のパンケーキを食べている。ダイエット中の私は、ナポリタン、ポテトとチーズのホットサンドを注文。これが本当においしかった。リピート決定!

2019年04月16日号掲載