永山7ノ7・TEL48-0609

 個人的に何度か足を運んだことがある、このお店。品数が豊富で、何を食べても美味しい! と思っていた。それもそのはず、メニューは一年に一度見直して更新し、さらに季節限定メニューも豊富に用意されているのだ。

 オープンして十五年目になるそうだ。焼き鳥屋にしては少し変わった店名だが、ちゃんと理由がある。「焼き鳥屋っぽくない名前にしたかったんです。店名に串とか鳥とかついてるお店は多いから、かえって覚えてもらいやすいと思って」と話すのはオーナーの千村健さん(38)。

 元々、アメリカ先住民のアクセサリーが好きで、アメリカ先住民が使っていたティピーテントから、テントのように落ち着ける、帰って来たくなるような店をめざして、店名をつけたそうだ。

 そんなティピが緊急事態宣言の間だけ期間限定営でランチ営業をしている。ランチで食べられるのは、「ティピの唐揚げ丼」(九百三十円)や「炭焼き豚丼」(同)、「炭焼き焼鳥丼」(同)、「もつ煮込みラーメン正油・塩・味噌・辛味噌(七百~八百円)」など。

 炭焼き豚丼のセット(千円)を頂いた。この豚が絶品! 大きいのに柔らかくて歯切れがいい。炭焼きの香ばしさと、豚の脂の甘みが絶妙で、ごはんが進む。ボリューム満点のランチだ。残念なことに、豚丼はランチ用に作ったメニューなので、通常営業になると食べられない。ただ、事前に相談すれば、テイクアウトで対応することは出来るかも…とのこと。焼き鳥とは一味違う豚丼の美味しさをぜひ一度、味わってもらいたい。

 緊急事態宣言が終われば、ランチ営業は終了し、通常営業に切り替わる。十月からは秋の期間限定メニューとして、きのこのアラビアータや、マロン宇治抹茶パフェなど、季節の素材を使ったメニューが七~八種類登場する。「お酒を美味しく飲むための料理をたくさん用意しています」と、久しぶりの通常営業に向けて意気込む千村さんだ。

 定休日は月曜日。ランチ営業時間は午前十一時~午後二時(三十日まで)。通常営業は午後五時半~午前零時ラストオーダー。(作田穂菜美)

ケロコのひとことメモ

 コロナの関係で、お休みだったり、営業時間が変わったりするお店が増えている。ここも行きたかったのだが、永山だし、夜の営業だから行けなかった。ところが今、ランチをやっているという。

 オーナーの千村さんは、第1回目の「北のイケメンコンテスト」の入賞者だ。もう14年前のこと。あの時は中心街からタクシーに乗り合わせて、たくさんの人が来店したそうだ。聞くと今でも通っている人がいるとのこと。

 イケメンでも美味しくないと何度も行かない。食べてみたら…美味しい。こりゃ行くわ。ぜひ行ってみて下さい。

2021年09月28日号掲載