鷹栖町北野西4ノ1ノ1・TEL080-4048-3926

 道東のローカルフードで僕の大好きなのは、根室のエスカロップと帯広のスパカツ。どちらも、旭川ではあまり見かけない。ところが、その炊き込みバターライスのエスカロップ(千八十円)がこの店にあった。タケノコ入りのバターライス、その上にデミグラスソースをかけたトンカツ。添えられたタマネギ、カボチャ、アスパラなど五種ものカラフルな野菜の素揚げが、食欲をそそる。うれしいことに、サラダもたっぷりついている。食べてみると、ああ、まさにあの味。すっかり、うれしくなってしまった。

 店がオープンしたのは、この七月。オーナーの米本礼王さん(42)は常呂町出身。実家が人気のフレンチレストランを開いていた(現在は閉店)影響もあって、料理への関心が高く、大学を卒業してから様々な飲食関係で働き、念願の自分の店を持った。

 バリアフリーと銘打っているとおり、店内は段差がなく、テーブルは車いす対応の高さ。トイレは、中で楽々回転できるぐらい広い。実は三年ほど前、米本さんは交通事故で大ケガして入院し、バリアフリーの大切さに気付いた。鷹栖町への出店も、バリアフリーのために店と駐車場が広く確保できることが決め手になったそう。

 メニューは、一番人気のザンギ定食(七百八十円)、自家製デミグラスソースのハンバーグ定食(九百八十円)、炊き込みチキンライスの特製オムライス(千八十円)、チーズたっぷりのトマトラーメン(九百八十円)など、幅広い年代に喜ばれそうなものばかり。さらに、店内飲食と同じぐらいテイクアウトにも力を入れている。「弁当屋と間違えられるほど」と米本さんは笑うが、料理はどれも一ひねり加え、定食、弁当屋よりもワンランク上の自慢の味だ。

 ところで、店名の由来は? 米本さんによると「メニューを考えるより難しかった」そうで、結局、飼っている猫の名前にしたとのこと。定休日は木曜日。営業時間は午前十一時~午後八時。(フリーライター・吉木俊司)

ケロコのひとことメモ

 鷹栖町に新しい店ができたと聞いて、早速行ってみた。完全バリアフリー。

 メニューを見て驚いた。まるでファミレスみたい。好き嫌いのある人と行っても、何か食べられるものが見つかりそう。

 ザンギ定食は大きなザンギが5個もある。赤ウインナーが可愛いくて、お弁当を作っていた頃のことを思い出した。ナポリタンもボリュームたっぷり。おいしい。

 気になったのがラーメン。普通のラーメンのほかに、ヒレカツラーメンやトマトラーメンも。トマトラーメンってどんな味だろう。次に食べてみようかな。

2021年10月26日号掲載