東8条4丁目・TEL 24-2990

 今月の三日で開店から四十年を迎えた、名登利寿し。この道に入ったのは十六の時、という大将の阿部憲之さん(71)がしっかりと目利きをしたものを仕入れ、美味しいお寿司を提供し続けている。

 ランチセットは生寿し、生ちらし、天丼、刺身定食(全て千四百円・税込)が提供されていて、寿し、ちらし、天丼にはそうめんが付く。冬のいまは温かいそうめんで、お寿司の邪魔をしない優しい味付けの汁にほっとする。

 今回頂いたのは、生寿しのセット。ランチタイムの一番人気で、ネタの内容は時期によって変わるそう。ネタがツヤツヤしていて、見るからに新鮮。口に入れると、魚の旨味を感じ、シャリがほろりとほどけて、とても美味しい。お昼ご飯にこんなに美味しいお寿司が食べられるのはとても贅沢な気分になれるなあ、と思わず笑顔になってしまった。食後はコーヒーのサービスもある。

 娘の芙美子さんは「安心安全なものを、余計なことをせず、しっかりおいしく提供していると思う」と話してくれた。

 ネタの仕入れはその日によって異なるが、今はタチやハッカク、カキなどがおいしい時期。ランチタイムでも、セットではなくてカウンターに座って、大将にオススメを聞きながらお好みでお寿司を注文する人もいるそうだ。

 二十日まで、正月向けの持ち帰り寿司の注文も受け付けている。三十一日受け取りで、中生寿し(二千円・同)から特上生寿し(三千二百円・同)の他、鯖の棒寿しも予約可能。

 営業時間は午前十一時から午後二時、午後五時から同九時まで。月・日曜日定休。(作田穂菜美)

 

ケロコメモ
 名登利寿しと言えば、鯖の棒寿し。これが大好きで、何回買いに行っただろう。
 久しぶりに行ったら、ランチをやっていたので、食べてきた。
 生寿しにそうめんが付いて、1400円。生寿しだけでも充分なんだけど、このそうめんがまた美味しい。
 とても優しい味。いつもは汁は飲まないけど、気が付いたら全部飲んじゃった。
 ぜひ行ってみて下さい。

2024年12月17日号掲載