工業団地1ノ1 TEL 090-9089-4545

 カレーパン中心のパン店として二〇二一年、「ベンチタイム カリーブレッド(現ベンチタイム ブレッドスタジオ)」がオープン。二三年には、喫茶店のスタンダードなモーニングが食べられる「喫茶室 叢」が店舗奥に併設された。

 同店では、カレーパンはもちろん、二~三種類が気まぐれでショーケースに並ぶメロンパンやあんぱん、ドーナツなど、どの商品も人気が高い。

 まずは「基本のカレーパン」(三百二十円)をいただいてみる。道産の小麦粉やバター、豊富牛乳一〇〇%で仕込まれた生地は、外はさっくり、中はもっちりの食感。中身の具は、甘口と辛口の二種類で、粗びきの道産牛肉と道産タマネギをメインに、縮みホウレンソウやレンコンなど季節の野菜をスパイスで味付け。甘口はタマネギの甘さが際立つミートソースのようなまろやかな味、辛口はトマトの風味の中に辛みがしっかり感じられる味にそれぞれ仕上げられている。

 また、店主の山崎千穂さんが「旭川にはあまりない喫茶店のモーニングを提供したい」との思いで始めた喫茶は、「トーストセット」が基本のメニュー。Aセット(山型食パン・六百円)と、Bセット(角食パン・五百五十円)から選べ、ともにコーヒー、ゆで卵、のせ放題トッピング(ジャム二種、道産バター、特製あんこ)が付いてくる。

 Aセットをいただいてみると、トーストされた山型食パンは、さっくりした口当たりながら、中はもちっとしていて軽すぎず、小麦をしっかり味わえる。季節で変わる二種のジャムは、はっさくとイチゴ。バターにたっぷりのジャムやあんこと、いろいろな組み合わせを楽しんでいると、パンはあっという間になくなり、もう一枚、さらにもう一枚と食べたくなってしまった。

 「ウチのモーニングはパンがメインで、コーヒーとゆで卵はおまけのようなもの」と言うが、コーヒーは「昭平堂」(南三ノ二十二)に依頼したオリジナルブレンド、ゆで卵は「ろくふぁーむ」(東旭川町倉沼)の平飼い卵を使用するなど、手は抜いていない。

 山崎さんは「自分がやりたいと思ったことを形にしてきました。地元の人はもちろん、観光で旭川に来る人たちも含めて、たくさんの人にパンを食べていただき喜んでもらえたら」と語る。

 営業時間は午前八時から午後二時まで(一時半ラストオーダー)。月・火曜日定休。同店ではパン教室や料理イベントも不定期で開催している。(東寛樹)

 

 

ケロコメモ
 カレーパン屋さん? 興味津々で早速行ってみた。
 基本のカレーパンは、甘口と辛口。食べてみると、モッチモチの食感がたまらない。カレーなんだけど、まるでミートソースのような感じ。1個じゃなく、続けて2個は食べられる。辛口のカレーパンは、辛いけれど激辛ではありません。私は辛口が好きかな。
 奥には喫茶室があり、けっこう広い空間。家に帰って食べるのもいいけど、次は喫茶室でゆっくり食べたいな。

2025年02月11日号掲載